アルバイトをはじめるときに気をつけておきたいのが、「ワンオペバイト」です。ワンオペバイトは、職場にいる従業員が1人の状態になることで、たった1人でお店をまわさなければいけません。アルバイトスタッフにかかる負担も大きくなるので、条件次第ではありますがワンオペバイトがある職場は避けておいた方が無難でしょう。
本記事では、アルバイトのワンオペについて詳しく解説していきます。法律的なルールや回避する方法をわかりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
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アルバイトのワンオペとは
アルバイトのワンオペとは、「ワン・オペレーションバイト」の略称のことです。文字通り、店内のすべての仕事をアルバイトスタッフ1人で請け負うという労働形態のことをいいます。
1人ですべての仕事をすることになるため、他の従業員の目を気にせず伸び伸びと働ける人もいますが、多くの人は、従業員数名でまわすときに比べ負担も大きく、プレッシャーや責任も背負いながら働くことになり、心身ともに疲労も大きくなります。また、1人だとトイレにもいきにくくなりますし、休憩も取れないような場合もあります。
ワンオペバイトは自分が居ないとお店が成り立たなくなるため、何かあったときに休むことができませんし、営業中にトラブルが起こっても相談できる人がいないため、慣れていないとつらい勤務になることもあります。
【ワンポイント!】
「ワンオペ=必ず悪い」というわけではありません。1人での稼働で十分であり、待遇がよく、雇用者と労働者が納得したうえでワンオペが成立しているのであれば、問題はありません。例えば、小さなお店(駅ナカのカウンター販売店など)ではアルバイト1人となることもよくあります。本記事では「劣悪な環境でのワンオペ」を意図して記載しています。
なぜワンオペをするお店があるのか
ワンオペでお店を営業する目的は、経費削減をして利益を高めるためです。
アルバイトスタッフをシフトで配置する際に、混雑状況に応じてシフトを組みますが、ピークタイムは複数名で対応する職場だったとしても、夜間の営業は極端に来客数が減るため、アルバイトスタッフを1人にし、ワンオペで対応することで、人件費のコストカットを行っているのです。ただし、いくら1人でまわせるような来客数だったとしても、急に数名のグループで来店されれば1人だと対応がしきれません。
いくら経費を抑えたいからといっても、最低限何かあったときに対応ができるよう、数名体制でシフトを組んでおくことがベストですが、コストカットを優先させてワンオペにしている会社もあります。
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アルバイトのワンオペはなぜ良くないと言われるの?
ワンオペがあるアルバイトは避けておいた方が良いと言われるのには、いくつかの理由があります。ここからは、アルバイトスタッフがワンオペを避けた方が良い理由について解説していきます。
休憩が取れないから
ワンオペバイトは、職場で1人になるため、休憩に行くこともできません。もちろん、1人で対応できる程の来客数しかありませんので、休憩を取れる時間帯もありますが、お客さまが来店された場合は、その対応をしなければいけないので、休憩時間が確保されない場合があります。よくあるワンオペバイトのケースでは2〜4時間ワンオペの時間帯があるというものですが、中には6時間以上ワンオペになってしまうケースもあります。
多少休憩が取れなくても大丈夫だという考えもあるかも知れませんが、アルバイトスタッフの休憩時間を確保することは、従業員を雇用している会社の義務です。休憩時間が確保できない環境で働かせるということは、労働者が適正に働ける職場ではなく、労働基準法に違反することになります。
もしも、このような働き方を強制させられる場合は、労働基準監督署などへ相談することができます。そもそも休憩が確保されていない環境で働くことは、労働基準法に違反しているということを覚えておきましょう。
ワンオペバイトは、休憩時間が確保されていないため、労働者であるアルバイトスタッフが適正に働ける環境ではないため、避けておいた方が安心です。
食い逃げ・強盗のターゲットにされやすい
ワンオペバイトは、食い逃げや強盗のターゲットにされやすいという危険があります。店内は1人で対応していますので、作業中や接客中は、店内すべてに目が届かず、気付かないところで食い逃げをされたり、強盗にも狙われやすい環境にもあります。
スタッフが1人だと対応できないという、犯罪心理が働いてしまうため、ワンオペバイトはこういった犯罪に遭いやすくなってしまいます。リスクの高い環境で働くことになるので、ワンオペバイトは避けておいた方が安心です。
1人にかかる責任が大きい
ワンオペバイトは、1人ですべての業務を請け負うことになるため、次から次にやらなければならない仕事が出てきます。その中で接客も行い、お店を任されているという責任もあるので、就業中は精神的にも張り詰めたストレス状態で働かなくてはいけなくなります。
ワンオペ中の失態はすべてアルバイトスタッフの責任と見られるケースもあるので、そういったプレッシャーを感じながら働くことになる人も出てくるでしょう。
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アルバイトのワンオペの違法性
ワンオペバイトには、さまざまなリスクやアルバイトスタッフの劣悪な労働環境がありますが、違法性はあるのでしょうか。結論からいうと、お店がワンオペで営業をすることには、違法性はありません。
過酷な労働環境になるかも知れませんが、一定時間の営業をワンオペで対応することは、法的には問題ありません。しかしながら、アルバイトを含む労働者は、労働基準法によって休憩の取得が義務付けられています。上述したとおり、ワンオペで長時間の営業を行うと、どうしても、休憩が取れなくなるため、この点では違法性を指摘できる場合もあります。
ワンオペバイトは違法性だけでなく、犯罪に巻き込まれやすい性質もあることから、従業員を守るという観点でも、運営側は避けるべきですし、アルバイトをする側の労働者も、ワンオペがないお店を選ぶようにしておいた方が、安心してアルバイトをすることができるはずです。
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ワンオペバイトを避けるためにできること
最後に、ワンオペバイトを避けるためにできることを紹介していきます。ここまで解説してきたとおり、ワンオペがある職場は、アルバイトスタッフが安心して働けるとは言い難い環境があります。
アルバイトやパートの求人を探す際は、以下のことに注意し、なるべくワンオペがない職場を選ぶようにしましょう。
バイト先の下見をする
ワンオペバイトを避けるためには、事前に職場の下見をしておくと安心です。
求人に応募する前に、一度来店してみて店舗の様子を見に行ってみましょう。
そのときに、店内には何人のスタッフがいるのか、特に深夜帯や早朝の時間帯などは要注意です。こういった来客数が極端に減る時間帯は、ワンオペで営業しているお店があります。可能な範囲でこういったワンオペになりやすい時間帯に来店して、店内のスタッフ数をチェックしておくと安心です。
もしもそのときに、ワンオペで営業をしているのであれば、自分もその環境で働かなければいけなくなると思っておいた方がよいでしょう。
大型のチェーン店であっても、24時間営業しているお店であれば、深夜帯や平日の早朝の時間帯など、極端に来客数が減る時間はワンオペで営業している可能性があるので、できる範囲で来店して確認しておくと安心です。
面接時に確認をする
実際に来店してみても、すべての時間帯のスタッフの人数を把握できるわけではありませんので、面接時に「普段は何人でお店を回しているのか」、「仕事に慣れたら1人でシフトに入ることはあるのか」を確認しておくと安心です。
特に、深夜帯や早朝の時間帯を希望して働く方は、来客数が減るため、どのお店もワンオペを採用しやすい時間帯になっていますので、注意が必要です。
また、もしもワンオペがある職場であれば、面接の時点でワンオペはできないという意思表示をしっかりとしておくのも良いでしょう。どんな職場であっても大変な仕事はありますが、ワンオペは事前に回避できる働き方ですので、アルバイトを探す際はワンオペがないことを確認して入社することをおすすめします。
以上、アルバイトのワンオペについて解説しました。
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