アルバイトの検便提出は必須?検便があるバイトとないバイトの違い

飲食店でアルバイトをしていると、必ずと言ってよいほどあるのが「検便」です。検便に抵抗がある方や、断ることができないのかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、アルバイトの検便提出について解説しています。検便がないアルバイト先を選びたい方や、検便の提出を求められ判断に困っているような方は、ぜひ参考にしてください。

 

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そもそも検便は何のためにやっているの?

そもそも検便は何のためにやっているの?

飲食店が検便を実施する理由は、感染症予防です。飲食店のスタッフが保菌者だった場合、その細菌やウイルスが広がれば、爆発的に感染が増える可能性があります。検便で検査をしている主な細菌やウイルスは以下のとおりです。

  • 赤痢菌
  • サルモネラ
  • チフス菌
  • パラチフス菌
  • 腸管出血性大腸菌O157

検便は、このような細菌・ウイルスの感染症予防のための、大腸菌の検査のために実施されています。もしも、こういった細菌やウイルスをスタッフが保持していた場合、空気・飛沫・接触・経口といったあらゆる感染経路で、広い範囲に拡大してしまう恐れがあるのです。

そのため、感染者がいた場合、飲食店を運営する会社は、ウイルスを広げないように調理に携わらない業務のみをさせるなどの対応を取ります。また、該当のスタッフは自宅待機になることもあるでしょう。

 

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検便の法的なルールについて

検便の法的なルールについて

ここまでで、感染症予防のために検便が必要だということはお分かりいただけたのではないでしょうか。

では、検便は法的に守らなければいけない義務なのでしょうか。結論からいくと、検便をすることは、飲食店で働くアルバイトスタッフに対し、法律で義務づけられているわけではありません。

しかし、厚生労働省のウェブサイトに「食品等事業者の衛生管理に関する情報」というページがあり、ここでは飲食を扱っている事業者に対して、「衛生管理に関するガイドライン等」という内容の指示がされています。ここに記載があるのは、以下のような内容です。

第3 食品取扱施設等における食品取扱者等の衛生管理
(2)保健所から検便を受けるべき旨の指示があったときには、食品取扱者に検便を受けさせること。

ここでは、保健所から検便を実施するように指示があった場合は、食品を取り扱う事業者は検体を提出しなければならない、ということが明記されています。そのため、食品衛生法などの法的な義務がなくとも、保健所からの指示によって、飲食店は検便を実施しているのが現状です。

この保健所は、自治体の管轄下にあるため、地域ごとに指導内容が異なる場合があります。自分の職場ではどういった対応になるかは、アルバイト先の地域の保健所のルールを確認することで、正確な情報を知ることができます。

検便の実施は保健所からの指示ということになり、検便に法的な拘束力はありませんが、これを無視して検便を行わず、気づかないまま保菌者として働くと大きな問題に発展する可能性があります。飲食店で食中毒などの感染症を起こしてしまった場合、スタッフ個人だけの問題には止まらず、店舗の営業にも影響が出る可能性があります。そのため、検便の実施にはしっかりと協力するようにしましょう。

検便の回数のルール

検便を実施することは、保健所からの指示になりますが、その回数やルールなどに関しては、それぞれの事業所で決めることができるため、アルバイトスタッフは、企業やお店の取り決めに従って検便を受けることになります。

検便の回数ですが、例えば、学校給食の衛生管理をベースにするのであれば、検便の頻度は「毎月2回以上」となっています。しかし、民間企業になるとそれぞれの事業者ごとに取り決めているので、その頻度もさまざまです。多ければ「毎月1回以上」や「半年に1回」、頻度が減ると「年1回」などのペースになります。

飲食の業界内でも統一したルールがあるものでもありませんし、保健所の指導に沿って、企業ごとの独自のガイドラインで対応しているような状況です。どのくらいの頻度で検便が行われているのか、気になる方は店長や責任者に確認してみるとよいでしょう。

アルバイトの提出義務について

保健所からお店に要請があり、お店から検便を行うようアルバイトに指示が出た場合は、社員やアルバイト問わず、全従業員が従うものです。もしも、検便を提出しなければ、お店が営業できなくなってしまうなどのリスクがあるので、他人事と思わず、協力的に行うようにしましょう。これも、飲食店を安心・安全に運営していくための大事な仕事のひとつです。

 

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検便がないアルバイト先を探すには?

検便がないアルバイト先を探すには?

検便をすることは、飲食店が引き起こす可能性のある感染症の予防になっているのですが、そんな中でもやはり、検便に抵抗感がある方もいらっしゃるでしょう。

検便のないアルバイトを探すためにはまず、飲食店か飲食店以外かで、大きく分けることができます。同じ接客業でも、飲食の提供をしない販売スタッフやアパレルスタッフなどであれば、当然検便はありません。飲食店になると感染症予防の観点から、検便を行なっているお店がほとんどですので、検便に抵抗感がある方は、飲食以外の業種でアルバイトを探してみるとよいでしょう。

検便がない飲食店を見抜くことは難しい

実際のところ、求人を探している段階で検便がない飲食店を見抜くことはとても難しいです。

大型チェーンなどでは、そのほとんどが検便を義務化しています。飲食店を複数経営している会社であれば、1店舗で食中毒などが発生すると、他店舗の営業にも影響がでる可能性があるからです。そのため、複数店舗を運営している会社や、大型チェーンの飲食店では、検便という感染症予防策は必ず行っていると思っておいてよいでしょう。

一方で、個人店などは検便を実施していないというお店もあります。上述してきたとおり、飲食店である以上、その衛生面においても検便は行なっておくべきですし、お店としても安心・安全な運営ができるはずです。しかしながら、検便は無料というわけではありませんし、実施費用だけでなく管理コストもかかります。そのため、個人経営のお店などでは、検便を行っていないといったお店もあります。

このように、大型チェーン店は必ず検便をしている、個人経営のお店だと検便をやっていないお店もある、といったような傾向はありますが、もちろんこれも絶対ではありません。

そもそも、求人情報に検便の有無が記載されていることはありませんので、面接の際に直接責任者に聞くという方法しか、確認方法がないと言えます。

また、検便も定期検査として会社が実施していなくても、保健所から指導があった場合には、もちろん実施することになります。そのため、飲食店でアルバイトをするようであれば、多かれ少なかれ検便を受けることになると思っておいた方が良いかも知れません。

以上、飲食店で実施されている検便について解説しました。飲食店でアルバイトをしたいという方は、求人情報サイト「ギガバイト」をご利用ください。

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