文字起こし（テープ起こし）の副業の仕事内容や始め方を解説！

平成29年3月に決定された「働き方改革実行計画」によって、厚生労働省も副業・兼業の普及促進を図っています。副業が盛んに行われている時代ですが、スキルや経験がない方にとっては、副業をはじめるハードルが高く感じられるかもしれません。本記事では、未経験からでも気軽にはじめることができる、文字起こしの仕事について詳しく解説していきます。

文字起こし（テープ起こし）とは

文字起こし（テープ起こし）とは、音声データをもとに文字データを起こしていく仕事です。

他の仕事と比較しても、手軽にチャレンジしやすいため、副業や在宅ワークでの文字起こしは、人気の仕事です。また、さまざまな在宅ワークの中でも、文字起こしの仕事は報酬が高い傾向にあります。「はじめやすさ」や「報酬の高さ」が人気の大きな要因となります。

具体的に、文字起こしをする音声データには、以下のような素材があります。

音声の内容は、企業の会議・ディスカッションの内容を文字にする資料作りや、セミナーや講演などの音声を文字に起こす作業があります。その他にも、インタビューや動画コンテンツなどのトーク内容を文字に起こしていきます。

文字起こしのアウトプットには、以下の3つがあります。

「素起こし」は、聞こえた音声をすべて文字に起こす方法です。聞こえてくる内容を一字一句そのまま正確に書き起こします。この時に、「えー」や「あのー」などの内容に関係のない音声があったとしても、全て文字に起こします。また、トーク内容として意味を持たない言葉や、言い間違え、言い直しなどがあったとしても、そのまま文字に起こすのが、素起こしという方法です。

「ケバ取り」は「えー」や「あのー」など文脈上で意味を持たない言葉を取り除いて、読みやすい文章に書き起こしていきます。

整文は、美しく読みやすい文章に書き起こす方法です。音声の中の話し言葉を書き言葉に修正し、文体もですます調に整えます。また、ケバ取りを行い、助詞の補充や、ら抜き言葉の訂正なども行って、文章をきれいに整えていくのが整文です。

文字起こし（テープ起こし）の魅力

次に、文字起こしの仕事の魅力について紹介していきます。

特別なスキルや機材がいらない

まずは、特別なスキルや機材がいらないという魅力です。パソコンを持っていれば、すぐにはじめることができますし、スキルも文字を入力する作業ができれば問題ありません。

新しいチャレンジをしてお金を稼ごうとした時に、機材を揃えるために購入したり、スキルを身につけるために勉強をしたりという、初期投資は不可欠です。

文字起こしであれば、パソコンがあればすぐにはじめられますし、パソコンの文字入力だけできれば、勉強をして知識をつけなくても作業ができる方がほとんどです。このように、特別なスキルや機材がいらないということが、この仕事の魅力です。そのため、未経験からでも可能な求人が多くあります。

在宅で対応できる

次は、在宅で対応できるという魅力です。文字起こしの仕事は、パソコンがあって音声が聞ける環境があれば、どこに居ても作業ができます。納期を守っていれば、好きな時間に好きな場所で作業ができることはとても魅力的です。

在宅で仕事ができるので、本業が終わって帰宅後に副業をする方、専業主婦・主夫の方で家事や育児の傍ら仕事をしたいという方でも気軽にはじめることができます。

確実に報酬が得られる

最後は、確実に報酬が得られるという魅力です。文字起こしの仕事は、時間をかけてやればやるだけ、確実に報酬を得ることができます。

副業の中でも人気があるアフィリエイトなどは、ブログやサイトを制作しても、その分が報酬につながるとは限りません。また、副業で投資をはじめても、すぐに利益が出せる訳ではありません。もちろん、ヒットすれば高収入につながるという魅力もありますが、そこに至るまでが大変なことも多いでしょう。

しかしこの仕事であれば、音声データから文字を起こしていくだけでそれが成果物になり、報酬を得ることができます。やればやる分だけ、報酬が得られるというのがこの仕事の魅力です。仕事をしている時も、この作業をすれば報酬につながることが分かっているので、モチベーションの維持もしやすいでしょう。

文字起こし（テープ起こし）の注意点

次は、文字起こしの注意点について解説していきます。

初期投資がほとんどなく、誰にでも簡単にはじめることができる文字起こしの仕事ですが、注意しておいた方がいいポイントを2つ解説しておきます。

案件の競争率が高い

文字起こしの仕事は、高度なスキルがいらず、パソコンさえあれば簡単にはじめられる仕事のため、人気の高い仕事になります。そのため、同じように未経験から副業をはじめたいという方が参入しやすい職種で、案件の競争率が高くなかなか仕事に就けないということもあるでしょう。

とくに、初心者歓迎の案件などは競争率もあがりますので、すぐに応募することも大切です。また、クライアントに信頼のおけるワーカーだということもアピールし、少しずつ経験を重ねて信頼を積み上げることで、継続した収入につながるはずです。

超高収入を得ることは難しい

在宅でできる副業の中で、文字起こしの仕事の報酬は高い部類に入ります。しかし、アフィリエイトや投資のように一発当てるといったビジネスではありません。上述したように、やればやっただけの報酬が得られる作業ですので、コツコツ案件をこなしていくような仕事になります。確実に報酬を得られる反面、超高収入を得ることは難しい仕事になります。

文字起こしの副業の収入・報酬について

作業に対する報酬は、コンテンツの時間に依存します。案件によって報酬は前後しますが、音声データ10分につき1000円の報酬をイメージしておくとよいでしょう。これと比較して価格の高い案件は、高額な案件だといえます。

以下が、コンテンツの時間と報酬金額の目安です。

音声データの時間が長くなれば、その分の作業時間もかかりますが、1回あたりの報酬額は大きくなります。基準となるのは、こちらの音声時間に対する報酬の金額になります。

そのほか、会話の専門性がある音声データの場合は、多少の知識が必要ですので、報酬額は上がります。また、上述した「素起こし」や「整文」などの文字の起こし方でも報酬額は変動します。

文字起こしの副業にかかる時間

文字起こしにかかる作業時間は、10分の音声データだった場合で、50分〜60分程度はかかることが多いです。10分間聞いてタイピングするだけでなく、聞き取れなかった部分は繰り返し聞いたり、会話の内容を理解したりと、音声データの時間以上の作業時間が必要になります。

1人の人が話している音声を聴きながらタイピングするのであれば、とても聴きやすく作業もスムーズに行えますが、会議やディスカッション、セミナーなどは複数人の声が交じり、雑音などもあるため、声を見分けることも難しく、繰り返し聞かなければいけないシーンがほとんどです。

そのため、作業時間を時給換算した時に、1000円〜1500円程度となることが一般的です。経験を重ね、上級者となることができれば、作業時間を短縮し時給2000円〜程度にすることは可能でしょう。

文字起こしの月収

上述した音声データに対する報酬と、必要になる時間を参考に月収を考えます。

本業の就業後や土日などを利用して作業を行い、1週間で14時間の作業時間を確保したとします。これを1ヶ月続けて、46時間分の作業をしたとすると、月収は46,000円〜69,000円程度になります。

この金額が多いか少ないかは個人差があると思いますが、1日あたり2時間程度の作業時間を確保できれば、50,000円前後の収入を獲得できるため、無理なく副業をはじめ収入を増やしたいとお考えの方にとっては、魅力的な仕事なのではないでしょうか。

文字起こしの仕事はどうやって探すのか

最後に、文字起こしの仕事の探し方を解説していきます。

このように、文字起こしの仕事の探し方は主に2つあります。

クラウドソーシングから案件をさがすのは、とても便利な一面もありますが、実績などを元に自分をアピールして案件を勝ち取っていかなければ、仕事を受注していくことができないという難しさもあります。

未経験であれば、自分の持っているスキルや適正などを上手にアピールしなければ、クライアントから案件を獲得していくのは難しいです。そのため、気軽にはじめるのであれば、応募をしていくだけでいい求人サイトがおすすめです。

文字起こしの副業をお探しであれば、求人情報サイト「ギガバイト」をご利用ください。出社して時給で働くアルバイトや、在宅で案件単位で働くことができる業務委託など、様々なタイプの文字起こしの仕事を掲載しているので、自分にあったお仕事を見つけることができるはずです。

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